上空から眺めた人類の営み

タゴールとアインシュタイン

Rabindranath Tagore and Albert Einstein (1930)

Rabindranath Tagore and Albert Einstein (1930)

インド近代の代表的な詩人タゴールと、ドイツの物理学者アインシュタイン。この写真は1930年に二人が出会い、対話を行った時のものです。

宇宙と人間の関係に見出される「真理と美」を讃え、二千以上もの歌・詩・小説・絵画を手がけた70歳のタゴール。白髪と長い髭、引き締まった光を放つ両眼は、ラスプーチンやグルジェフといったロシアの神秘主義者を彷彿します。

その一方、一般相対性理論・光量子仮説・零点エネルギーなどを提唱し、後に「現代物理学の父」と呼ばれたアインシュタインは当時42歳。より穏やかな眼差しですね。

一見かけ離れた世界観を持つ、この二人はいかなる会話を交わしたか。興味津々で調べています。

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ああ、太陽よ

大空のほかに、あなたの姿を宿すことのできるなにがあるのでしょう
私はあなたを夢見つつ、けれどもあなたに仕えることは私には望めません

露は泣きながら言った

私はあまりに小さくて、あなたを私の中にお迎えできません
そのために私のいのちはすっかり涙なのです

ああ、露よ

私は限りのない空を明るく照らしている
けれども私は一滴の露にも、私自身を与えることができる

太陽はこう言った

私はほんのひとひらめきの光になって
お前をいっぱいに満たしてやろう

そうすれば、お前の小さないのちは
笑いにきらめく玉となるだろう

— タゴール「太陽と露との会話」より —